自然の詩〜日常を感じる九つの詞〜
冬の足音が、段々と近づいてくる今日この頃。秋と冬の境目。
ここで僕は記念すべき第1の詩を謳おう。
ゆっくりと
足音は近づいてくる
だんだんと
冬は訪れる
どんどんと
街は白く染まって
びゅうびゅうと
木枯らしは枯葉を舞いあげる
きりきりと
吹き抜ける冷たい風が
ぽっかりと
季節と心の隙を埋める
今年もやってくる
冬の足音
次は君の番。
- 1 -
季節の変化で色づくもみじ
秋を感じれる
人為的に飾られるモミの木
冬を楽しめる
身が引き締まる秋刀魚
秋を感じれる
砂糖醤油で美味しく食べるモチ
冬を楽しめる
運動会一等取ればもらえるパン
秋を感じれる
サンタさん寝ればもらえるプレゼント
冬を楽しめる
何を着るか迷う
秋を感じれる
厚物でスタイルがばれにくい
冬を楽しめる
好きな季節
秋を感じれる
イベントが多い
冬を楽しめる
- 2 -
冬と春の対象的な季節
木枯らし吹く寒さのなかでツリーを眺める
春はまだかと一人で待つ
寒さが染みるワタシに
手を握る暖かさを与えてくれるキミ
冷たい季節に日が射す
とたんに、やって来た春の季節に
僕らはようやく出会えた
暖かい太陽の下で
雪が残る大地に出てきたフキノトウ
もういいよって春の足音
- 3 -
春の訪れを謳いましょう
雪解け水が流れ出し
鳥や虫たちが生活の中に戻っている
生命の存在が鬱陶しくも
賑やかに感じられる
私はその息吹を横耳で感じながら
美味しいベッドを堪能する
枕に愛を注ぎ
時計を葬り去って
美味しいベッドを堪能する
- 4 -
目覚めの季節
朝日のお目覚め早くなり
木々の芽吹きも仄かに香る
小さき者らも顔を出し
薄羽背にする者達も
こぞって命を輝かす
春告鳥の祝い唄
囀る毎に色咲かし
瞬き一つで桜色
桜 桜 桜色
見上げる空も
踏みゆく道も
笑顔の頬も桜色
歌え 舞え 讃えよ春を
誉めよ春を
深緑迎える雨降る日まで
- 5 -
桜の盛りが過ぎたなら
待っているのは緑の季節
草木はいよいよ勢い増して
空に近づくずんずんと
熱持つ大地に幾粒の
恵みの雨が降り注ぐ
身体を冷やさぬその水に
この世の全ては当たって弾け
新たないのちが生えし時
人はそれを神秘と呼ぶのだ
眼前に迫る暑い季節に
私のこころは一足早く
薄らいくろい焦げ目つく
- 6 -
黄色、青、白。眩しい世界。
暑さにやられるその前に、キンキンに冷えたラムネを一口。
アスファルトに映る君の影が、夜の闇より濃いから、私はその影を宇宙と名付けた。
君の影が宇宙なら、私の影も、きっと宇宙だ。
黄色、青、白。眩しい世界。
君が笑って私の手を握った。
あぁ、さっき飲んだラムネのようなシュワシュワと弾ける季節が、私を未だ離してはくれない。
- 7 -
蝉の時雨の降り止む頃に
秋雨さめざめやってくる
夏の微熱が胸にあるから
晩夏はいつも肌寒い
空の彼方に隠された
どこまでも透明な青の哀しみが降り注ぐ季節には
止まらない緩慢な胸の震えを抑えながら
互いの微熱を抱き合った
秋はもうすぐやってくる
置き去りにした夏の忘れ物を求めて
木々はゆっくりと紅く熱を帯びていく
- 8 -
赤ついた秋の木々の葉
稲も穫れ潤いだす
青い空は高く澄み
からだを動かす人で外は賑わう
天高く馬肥ゆる秋
雲一つない晴れの日に
馬が嘶き飛び上がる
本を読む人で外は寂れる
秋にも終わりを迎える時がある
くれなゐの木々も死を迎えるようだ
いや、新しい生を繋ぐことだ
くれなゐの葉は終わるが
言の葉は永久に続く
雪を冠ったくれなゐの木々
夕陽に照らされ輝く
- 完 -
作品情報
自然の詩〜日常を感じる九つの詞〜
#1703
- リレー期間
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5ヶ月