硝子玉 奥に映るは ソーダ水 蒼い爽快 喉奥を突く
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流れる汗 拭う暇なく走る君を 硝子玉越しに 遠く見つめる
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ソーダ水 君への想いと 渡せれば 蒼き想いを 一人、飲み干し
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空き瓶の 切なさ響く 硝子玉 君と共に 夏は消えゆく
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カラカラと 空き瓶揺らし 響く鼓動 この音鳴らすは 硝子玉か 君か
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瓶の口 くるりと捻れば 手のひらに ころりと零れる 蒼い淡い想い
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つかえてた 硝子の玉にも似た想い 弾けるソーダよ 背を押してくれ
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色づいた ソーダの影が道しるべ おくびとともに 外へと出たがる
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澄んだソーダに 沈む恋 透明の心は カラリと泣いて
- 完 -