藤野が鬱モードに入った時に考えた負のポエム① 朗らかさんに便乗して詩の創作するぜ! 亡霊の姿は誰にも見えない。 亡霊の言葉は誰にも届かない。 亡霊の元には誰も集わない。 そうして流した亡霊の涙はあまりにも冷たく。 だがやはり誰にも気づかれない。 影がある。と、己の存在を確かめながら、 闇へと走る影を追い、 亡霊もまた、影に堕ちる。
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詩、難しいですよね。声に出して読み上げたとき歌っているようにしたいのだけど。上手くいかない…… もしも、俺が死んだら、亡霊になるよ 恨めしい奴がいるんだ 不幸にしてやりたいんだ もしも、俺が死んだら、亡霊になるよ 好きなあの子がいるんだ あの子の笑顔がまた見たいんだ もしも、俺が死んだら、亡霊になるよ 心のこりがあるんだ 死ぬにはまだ早すぎる もしも、俺が死んだら、涙こぼしてね
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影をひそめて 月夜になみだ 影を落として 満ちてく藍に 影踏まないで 欠けてく愛に 影が差してる 闇夜のいかだ 寡黙な孤独に 君が浮かんだ 強い気持ちが 現世、残した はるか彼方で 君のことしか 考えられずに 隠世、拒んだ 誰も知らない 亡霊たちの悲しき性
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誰とも言葉が通じ合わなくて 僕は亡霊になってしまった。 ほんとうは気がついてもらいたかった。 孤独のかたまりみたいに生きている僕を 君がみつけだしてくれればいいのに。 詩ってむずかしい(>_<)
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亡霊は、透明 亡霊は、曖昧 亡霊は、孤独 違うよ、全て。 僕は亡霊 だけど 現実にいた 愛があった 思い出があった 今はそれもこの半透明な僕の中に 生き続ける 忘れないで 君といた時間 僕がいた時間 幸せな、時間 心だけでも、君と共に
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あぁ 俺はニンゲンだった 普通の男だった …たしかにそうだった……はず 少しずつ たしかに 俺は消えてゆく むかしの記憶がさらさらと こぼれ落ちてゆく とうの昔に 俺のことを知る人は いない あぁ 俺は 己の存在を忘れるとき 完全に消えるのだろう あれ… 何をわすれると…… …… 初の詩。難しかったです。
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ここは無だ。 ずっと、0と1の間を彷徨っている。 消えた肉体と、消えない想い。 それが、逆ではなくてよかったなと思う。 未来行きの切符を無くした。 できることといえば、願うこと、叶わぬことを願うこと。 声を出しても自分の中で、反響するだけ。 これは、俺の話 君はどうだ? 難しいすっね(._.)
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いつも僕が壊す 皆の笑顔も幸せも 壊したいわけじゃないんだ ただ、僕もその輪に混じりたいだけなんだ でも僕が入れば、何故か壊してしまう ああ、僕は壊れた歯車なんだと唐突に理解する 壊れた歯車など、不要なモノ 壊れた歯車があれば、噛み合わなくなるのは当然 そうか、僕は要らないのか 僕など居なくても、皆笑えるのか 壊れた歯車は忘れ去られ 闇は僕を飲み込む …わやむずいっす
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閃光が地平線からやってくる 僕という存在を灼き尽くすように 透明で脆くて蜉蝣のように弱く儚い 僕という存在を灼き尽くすように さあお別れだ 愛しい人が起きるその前に 朝がくるその前に ああ 亡霊は やはり蜉蝣のように 閃光とともに灼かれゆく 愛しい人の街に毎日朝が来るように それだけを祈って灼かれゆく 街の鐘が朝を告げる 悲しいほど綺麗な閃光が 小さな蜉蝣を包んだ … 楽しかったです!
- 完 -