カラーズポエム
虹色
ねぇなんで、私のいる場所が先に分かってしまうんだろう。そりゃそうかいつも同じだからずっとずっと一緒だからかな。季節たちが夕日を連れてきて影が私を見つけてのびる。なんで君にここが分かったんだろう。君には秘密だったの"ズルいな君は"ごめんねだなんてやめてよそんなこと、ねぇほら見てみて影がかさなった…。
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藍色
深い青に沈んで、世界が眠りについてしまったように思える。
君は月を背にして腕を広げて笑っていた。“月に手が届きそうな夜だ”どうして君はそんなに寂しそうに笑うんだろう。僕がそばにいるのに。夜が怖いのかい?それなら朝が来るまで、僕がその手を握っていてあげよう。
その冷たい両手に息を吹きかけて、君が凍りついてしまわないように……
- 2 -
紫色
凍える青に血気の熱意を加えた。朝日の境界線は遠く空を澄んだ色にさせて。
朝顔は君の氷を溶かしてくれただろうか。高貴な色から垂れる一粒の滴。"あなたに絡みつく"君はいつまでも僕にしがみつき、絡まる蔦のような指を離してはくれない。朝は来ない、と君はいう。朝が永遠に訪れないのなら、朝を認められないのならそれでいい。昼までシーツをかぶって眠っていよう。
毒のような甘い甘い魅惑の色。
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茜色
燃える様な赤は、熱すぎるね。だから君は雲を作ってくれたのかい。
ほら、もうすぐ消えてしまうよ。
綺麗だね。
ああ、日が沈む。もう、すぐそこだ。
君の笑顔まで消えやしないかと心配だよ。
だから、泣いて笑って繋いだこの手は最後の時まで離しはしないで。
さあ、この目に焼き付けよう。消えてしまうこの景色を。この色を。
君の笑顔なら、いつでも見れるよね?
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橙色
暖かな橙はいつだって私の傍に居てくれる。ひどく優しい温度に心まで溶けて、いつしか失くなってしまいそうだ。
何時迄も見つめてしまいそうなるけれど、それだと私ばかりで悔しいからわざと背を向ける。
下を向くと影達が風に揺られて踊っているけれど、動かない影は私の意地。
それでも後ろから包まれる温度に心を許してしまえば、もう手遅れな程に心の底まで沁みる。
ああ、とても暖かい。愛しい色に。
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桃色
汚れきった大人は淫乱な色だと言うけれど、本当は上品な甘い色。その証拠に桜や梅なんかもみんな桃色。
私の入学を祝ってくれる色、卒業を祝ってくれる色、恋愛を後押ししてくれた色。
ひらひらと舞うその桃色の断片には、一枚一枚、祝福と幸せが詰まっていると母親が言っていた。
ほら顔を上げて。
桃色のトンネルをくぐって。
そうしたら、あなたに幸せが訪れるから。
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水色
冷たい色だなんて思う人もいるかもしれないけど、私はそうは思わない。
澄んでいて、美しい。
ほら。あの美しい空だって、水色じゃない。
青色だと思うかもしれないけれど、私は水色だと思う。
ほら。
あの水色の、爽やかな風を思って。
目をつぶってみて。
胸に吹きかけ、身体を通る、あの風。
そよ、そよ。
とても気持ちが良いでしょう。
こころから身体まで。澄みきっていく。
ほら。素敵でしょ。
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緑色
争いごとは好みません。いつも静かに穏やかに、ひっそりこっそり佇んで、平穏愛でるそんな色。
主役を張れるほどの派手さはないけれど、あるのとないのとじゃ雲泥の差。
"引き立て役"
なんて名誉な役目でしょう。
風がそよそよ吹いてきて、木の葉をさらって揺らすとき。みんなが自然にはっとして、与えてくれる安心感。なくてはならないそんな色。
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黒色
暗さの究極を突き詰めたような暗黒。それは一見、不幸の象徴に思う事だろう。
底知れぬ穴や先の見通せぬ闇。
そこに感じるは不安のみ。
されど宇宙が黒くなければ星々の輝きは目立たなくなるはず。
人の願いや希望を託す白き光の背景。
それはまるで心広き応援者のようだ。
ダークサイドなくばライトサイドもないし、ブラックホールなくばホワイトホールもない。
黒き心の広がりこそが幸せを宿す地平なり!
- 完 -
作品情報
カラーズポエム
#3274
- リレー期間
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3年4ヶ月