みんなの歌集

【夜妖】 夕べは提灯下げていた 足下の影が高く伸び 君との距離が重なって 闇は我らを包み込む 神社の角に草履を忘れた 俺がいくよと君走る 石燈籠から顔出して 私の背に向け腕伸びる 草履は何処に消えたのか 提灯は何処いった? 草履は何処に消えたのか 提灯は何処いった? *自作の歌詞をのせてください。

aoto

12年前

- 1 -

【空】 空は青く澄んでいて 白い雲が流れゆく 日の光がさんさんと 僕の上へ降りそそいでる 草がキラリ朝露が光る 今日の朝も一日の始まり どんな日でも朝は巡って 一日一日が転がってく 悲しい事を乗り越えたら きっと新しい明日が来る 夕焼けの光カラスが鳴く声 少しずつ空の色が変わる どんな日でも空は色を変え 一日一日違う色へ 今日の空は眩しい色 明日の空は何色かな

- 2 -

【手】 小さくて 大きくて 冷たくて 温かな 手 心が温かい人は冷たくて 心が冷たい人は温かい そんなのは嘘 だってほら みんな温かいでしょう 突き放す手 抱き寄せる手 叩く手 撫でる手 どんな手だって意味はある だってほら 最後はみんな笑顔でしょう 手と手を繋いで歩きましょう 今も昔も変わらずに

haco

11年前

- 3 -

【千年彷徨】 幾つの夜を越えただろう 幾つの星が流れただろう 貴方が奏でた異国の旋律 今も一人口遊んでいる 巡る輪廻の水面に 映る貴方の蜃気楼 手を伸ばせば泡沫 零れ落ちる砂のよう 無限と夢幻の狭間に 二人の記憶閉じ込めたら あの刹那の温もりが 永遠となるのでしょうか? 千年先で待っていて いつか必ず辿り着く 貴方の面影追い求め 彷徨う 遥かな刻の迷宮

11年前

- 4 -

【カウントダウン】 臆病だったの私 いつも最後を考えてた だってそうでしょ 出会えばいつか別れる 始まった恋はいつか終わる 真っ白なノートもいつか使い切る 貴方に出会ったとき始めたカウントダウンお別れまでのカウントダウン貴方にさよならを言う日を想像して 私の臆病を治してくれたのは貴方 もうカウントダウンはしない 変わらずカウントは続けてるけど 今日は貴方に出会って一年目 幸せを知って一年目

- 5 -

【春】 縄跳びが空を切る音 尾っぽを失くしたトカゲが 花壇の陰で押し黙る サラリと涼しい風に 思わず階段から落ちそうになる 糸を結び合わせた か細い虫の声にも 春、邂逅 また会いましょう 春、惜別 また会いましょう

- 6 -

【宵闇】 今宵も宴で賑わう街 そこはまるで聖域のよう 水に浮かぶ灯篭を牽き寄せ 募る想いも流してしまう 至福な時よ、永遠に 闇夜に浮かぶ小さな明かりは輝きを増す カランと終わりを告げる鐘 ああ、暁よ訪れないで

kuro.

11年前

- 7 -

【あまおと】 ふりつづくあめは みずたまりをつくる あまおととあまだれがまざり わたしのねむりのじゃまをする ぱらぱらとふりつづく きりさめのそれは しずかにじめんをらぬらす あまおとはあまいおとになり きりさめのなかきみをつれてくる わたしはぬれたきみを あたためながらあまおとをきく きみはまどろむわたしを だきしめながらあまいゆめをみる

10年前

- 8 -

【正義】 彼は僕の檻の扉を破ってくれた 世間の嫌いな方法で 正義の使者は彼を捉える 僕にとっての正義の使者を 正義って一体なんですか? 僕にはわからない みんなの平和を守る人? なら、僕はそのみんなに含まれていない 何がいいことで何が悪いこと 誰が決めてるの 神様なんていないんだ 自分勝手な正義 振り回すのは迷惑なだけ 矛盾だらけの世界では 何も通用しないんだ

Dangerous

10年前

- 完 -