節々に聴こえる、彼の冷たさが、わたしの心を、バラバラに、崩していく。
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節々に聞こえる、暖かい旋律が、オレの心を、ホクホクと、暖めてゆく。
- 2 -
バラバラになって、崩れた心を、みんなの力で、少しずつ、組立てていく。
- 3 -
カチカチときこえる、時計の針のリズムに合わせて、心が組み立てられ、私は再生していく。
- 4 -
ガラガラと崩れた、貴方への想いが、舞い降りる雪と共に、私の頬を、伝ってゆく。
- 5 -
地に落ちた結晶が溶けて滲む。滲んだ心にまた雨が降る。嗚呼、世界はなんて残酷なのだろう。
- 6 -
壊し壊され組み立てられた僕らの心は はじめて僕らが生まれた頃のように戻れるのだろうか。
- 7 -
聴こえるだろうか。 生まれたての心臓の鼓動が。老いた心臓の鼓動が。 そして、あなた自身の心臓の鼓動が。
- 8 -
わたしの手が、あなたの手が、あの子の手が、あの人の手が、少しづつ、光を、加えていく。 本当は世界ってとても眩しくて 美しい。
- 完 -