ぱれっと
独白
僕は白が好きだ
一点の曇りもない白
汚れのない感じが好きだ
絵を書く前が一番楽しい
汚れる前の紙が好きだ
無垢な白
無垢な子供が好きだ
汚れる前の人
『独白』と言う言葉が好きだ
白を独占してる感が好きだ
むしろ、白以外嫌いだ
黒くて赤くて青くて黄色くて汚れている
白はいい
白は何もない
白は白いから好きだ
- 1 -
真紅
私は赤が好きだ
激しく燃えるような赤
高揚する感じが好きだ
熟れた苺を食べるのが一番好き
優しく透きとおる果実も好きだ
情熱の赤
情熱的な言葉も好きだ
愛の告白
『真紅』と言う言葉が好きだ
本物の赤だから好きだ
だから赤以外の色はいらない
熱い血潮が流れているから私は生きている
赤はいい
赤は温かい
赤は赤いから好きだ
- 2 -
碧空
僕は青が好きだ
心を深く鎮める青
澄んだ気持ちが満ちるから好きだ
空と海は二つで一つ
視界が大好きな色で溢れる
真実の青
真実を語る瞳が好きだ
いつもの君
『碧空』という言葉が好きだ
どこまでも青いから好きだ
この世を青で染めたい
人はみな冷静に、清らかに、真実を愛するだろう
青はいい
青は騙らない
青は青いから好きだ
- 3 -
純金
わたしは黄金色が好きだ
目の眩む黄金色
すべてを包む寛大さが好きだ
きらめき波打つ早朝の海
始まりの予感が好きだ
恍惚の金
恍惚へと導く美しさが好きだ
指の先が微かに触れる
『純金』という言葉が好きだ
混じりものがないから好きだ
光がなくては何も見えぬ
救い、赦し、慈しむ
金はいい
金は目映い
金は神々しいから好きだ
- 4 -
銀波
私は銀色が好きだ
星空を彩る宝石のような銀
眩しすぎないところが好きだ
私たちにいつも手を差し伸べてくれる
時には己の姿をそっくりそのまま映す
煌めく銀波
いつ何時でも輝きを失わない感じが好きだ
地では昼の時刻に太陽に照らされればいっとうに輝き、
天では夜に太陽に照らされ光る星空がいっぱいに散らばる
他の色なんていらない
むしろ邪道である
銀は輝くから好きだ
- 5 -
暗黒
私は黒が好きだ
全てを塗り潰す黒
何にも染まらない強さが好きだ
黒が満ちた街に佇むのが良い
街の灯が一層目映く写る
艶やかな黒
艶やかな漆黒の髪が好きだ
白い肌によく映える
『暗黒』という言葉が好きだ
どこまでも満ちる絶望感が好きだ
黒は終わりの色
全てのものは黒へと染まってゆく
黒はいい
黒は終わりであり、始まりである
黒は黒いから好きだ
- 6 -
萌黄
私は緑が好きだ
生命を感じる緑
暖かな柔らかさが好きだ
甘やかに薫る春の森
空想の世界へと誘う
幼い緑
幼い新芽が好きだ
無邪気に見つめる
『萌黄』という言葉が好きだ
はじまりの予感がするから好きだ
緑は優しい色
すべてを受け入れる
緑はいい
緑は薫る
緑は緑だから好きだ
- 7 -
臙脂
僕は、臙脂色が好きだ
木の幹に宿る色
決して生きている時には見られないけれど、
内に秘めたるその血は、真紅のように、
鮮やかではないけれど、
がむしゃらさが伝わる色
そんな、臙脂色が僕は好きです
- 8 -
色彩
僕らは色が好きなんだ
ありふれたもの
人の心を満たす「色」が好きだ
色は心を動かす
人を動かす
世界を動かす。
「色」という言葉が好きだ
色は色々だ
この世にいくらでも散りばめられている
どの色も存在するべくしてしている
「色彩」はいい
色彩は世界をつくる
色は色々だから好きだ
- 完 -
作品情報
ぱれっと
#10383
- リレー期間
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3ヶ月