許されるなら。 許されるなら、もう一度。

- 1 -

お湯を入れていいかな。 使用済みのティーバッグ。

- 2 -

例え味が薄くても。 僕は構わない。

- 3 -

紅茶を飲み干すまで。 ティータイムを設けたい。

- 4 -

砂糖とミルク。 今の君なら入れるかな。

- 5 -

関係ないね。 用意する砂糖は一人分。

- 6 -

君はここにいないしね。 僕はおひとりさまだもの。

- 7 -

なんでだろう。 紅茶の味が感じられないよ。

- 8 -

そんな事を思っていたんでしょう？ たわいもない話をしながら君と仲直りの一杯を。

- 完 -