novelnove

明日、地球が滅びたら?

もし明日地球が滅びるとしたら、あなたなら何をしますか?

こんな有り触れた問いを、今更になってだがみんなに問うてみる。

私にはやりたい事が有りすぎる。
そんなの誰だって同じだろうとも思うが。
だからこそ私は、全てをやりきろうと思わない。
きっと誰もが首を傾げるだろう。

ただ、最後の最後くらい
人生最大の声で
ありがとう、と叫びたい。

そう思ったのだ。

のくな
- 1 -

もしも、地球が滅ぶ前に私のやりたい事が全て果たせたなら、私はどうなるのか?
私はやりたい事のない世界で『本当の幸せ』を手に入れられるのだろうか。
・・・そんな訳がない。

やりたい事が1つもない人は、この世界に未練を持たない。
よって、感謝の気持ちさえももたないのだ。
だから私は、地球が滅ぶまでに1つだけやりたい事を残そうと思う。

maimai
- 2 -

私はただ呼吸し、地上に生きていることに満足していたいと思う。地球が滅びるまで、息をすることごできれば、これにまさることはない。
名声を得る、多くの富を得る、ひとから愛情を多くの得る。どれも価値があることだ。そしてこうした欲求こそ、人や社会を向上させる原動力かもしれない。
しかし私にはもう無縁のものだ。生きているだけで、ひとは何ごとかを成し遂げている気がする。
こう考えるようになった契機を話そう。

rainfall
- 3 -

もしも明日地球が滅びることがあったとしても、やりたい事なんて見つからなかった。

だから、自分がヒーローになるとかそんなあり得ないような妄想や、あの漫画の続き見たかったなぁ、なんて生きていたらできたかもしれないこと、生きていたら当たり前だった事なんかを考えて、

「もう少し、生きていたかったなー」

なんて思いながら泣けたらいいと思うのです。

Face nonatsu
- 4 -

もしも明日地球が滅ぶなら…ねぇ……
やりたいことも特にねぇし、多分最後の最後まで働き続けんじゃねーかな、ボスにも”手にした仕事は絶対に死んでも離すな!”ってキツく言われてるしよ…

この際に思う事は…1つならある。
人生振り返ってみても、悪事に手を染めて身寄りのない俺でも、最期に良いことしてやりたくなるのは人間の性ってもんなんだろか……

だが、独り身の俺はどうせ、
生きてきたようにしか死ねない。

Face
- 5 -

もしも明日、地球が滅ぶなら。

私はきっと、悲しくて辛くて泣いてしまうだろう。

でも同時に少しだけ安心するかもしれない。

私には、まだ暴かれていない大罪がある。
それが露見してしまうことが何よりも恐ろしいのだ。

狡い自分が見つかって、あの人に失望されるのが怖い。

だから明日の朝日が昇ることなく、世界ごと全てが闇に葬られるなら、それでもいいかもしれない。

…なんてね。

edencat
- 6 -

もしも明日、地球が滅ぶなら私は世界が滅ぶ前に空を飛びたい。
多分、高いところから飛ぶというのはとても怖い事だけど、多分それが人生で一番の絶景を見せてくれるだろう。
それを見ることができたなら、走馬灯が見えるだろう。今まで何にもなかったなって、やる事全部に理由を探して何もしなかったことに後悔し、幸せそうにしてるやつらを見て、自分もそれが欲しくなって、あー最後までできなかったな大切な人。人生そんなもん

発光病の発症者
- 7 -

ザザ、と音を立ててテープが停止する。

「いかがですか?閣下」

明日は地球殲滅作戦決行日。
その前日である今日のために僕は地球人に成りすまし三年間インタビューを行なった。

その回答は荒唐無稽な理想を語るものや、己の無力さに打ちひしがれるもの。様々だ。僕は、この賢いのか馬鹿なのかよくわからない地球人が嫌いになれない。

けれども、閣下は予定通り決行、と仰った。

本当にこれでいいのだろうか。

Face 風上壱悟
- 8 -

という疑問の言葉が頭の隅にこびりついている。
と言っても、閣下が決められた事を私などのような配下無勢がひっくり返すわけにもいかない。
これといった選択肢がない中で、私が出来そうな事と言えばひとつしか浮かばなかった。

私は、自らの努力で記録したインタビューテープを閣下が知らない「特異点空間」へ隠匿したのだ。

あそこならば、閣下や私達やあらゆる全ての物が滅び去ったとしても、存在を続けられようから。

ぷにぷにヒロ坊
- 完 -