ミヨちゃんのクレヨン
僕らのミヨちゃんは、今日から幼稚園!
僕らはミヨちゃんのクレヨンなのさっ!
ミヨちゃんのその日の気分にあった色で、
毎日楽しい思い出を、
沢山、たーくさん描いてね!
入園式の今日、最初に使ってもらえるのは誰色かなぁ。
うんうん、わくわくドキドキだね。
きっと僕だよ。
あら私よ。
おいらだよ!俺様さ!
あたしよっ!
おいおい、ケンカはダメだよ~
決めるのはミヨちゃんなんだから。
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あっ、今日のミヨちゃんの服とってもかわいいなぁ!
ミヨちゃんドキドキしてる…。
がんばって!
“ いってらっしゃーい ”
ミヨちゃん、心配だな…。
だいじょーぶだよっ!
ミヨちゃんなら、すぐに慣れてお友達が沢山できるはずさ。
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ん?あれ?
どうしたの?
何で僕たち、まだ家にいるの?
そういえば…あっ‼
大変だ!ミヨちゃん、僕たちを忘れて行っちゃった‼
どうしよう!バスも行っちゃったよ?
あっ、ママさんがもどってきた!
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僕たちはママさんの自転車に乗って、幼稚園へとたどり着いたんだ。
先生の手に渡されて、教室に連れていかれた僕らが、お道具箱からそっと顔を出してみると…
僕らのミヨちゃんが、泣いてる‼
教室の端っこで、うつむいて、ひとりぼっちでさみしそう。
どうしたんだろう。
赤も青も黄色もピンクも、ミヨちゃんのさみしさが移ったみたいに、みんなしょんぼり。
僕たち、いつ使ってもらえるかなあ…
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そんな時、白は言ったんだ。
僕らがしょんぼりしてどうするんだよ!
こんな気持ちでミヨちゃんに使ってもらっても、きっときれいな色なんてでないよ!!
……そうね!
そうだよ!
白のくせにいいこというじゃないか!
赤も青も黄色もピンクも他のみんなも元気になってもとどおり!
だけどミヨちゃんは泣きやまない……
ミヨちゃんなんで泣いてるのかなあ?
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ふっと、みよちゃんの口から言葉が漏れた、
「ママ…」
そっか、みよちゃんママが恋しくなったんだね
今までずっとママが一緒にいたのに、
幼稚園に来たらママが一緒じゃないから
さみしくなっちゃったんだ、
先生がみよちゃんの側にいった
「何して遊ぼうか?折り紙?手遊び?
お絵描き?」
みよちゃんの顔が少し、笑顔に変わり
小さな声で言ったんだ
「……みよちゃん、お絵描きする」
やったー!
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「みよちゃん、なに描くの?」
僕らをキラキラ光る目で見つめるみよちゃんに、先生が聞いたんだ。
そしたらみよちゃん、ちょっとくちを尖らせてピンクを手にとった。
やっぱり私よね!
ピンクが得意げに言ったから、ちょっと僕はムッとした。
青も黄色も緑も、みんなおんなじだ。
なんだよ!
俺が最初のはずなのに!
どうしてオイラじゃないんだ?
みんな騒ぎ出しちゃって、もう喧嘩になりそうだ。
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それよりミヨちゃんはどんな絵を書くのかな!
かわいい絵に決まってるじゃん。
何を描くか予想してみようよ!
そうしようそうしよう!
クレヨンたちはお話します。
ミヨちゃんは夢中で次々とクレヨンを手にし、何かを描いていきます。
先生が覗き込もうとするとミヨちゃんが隠すので、先生は完成を待ちました。
「できた!」
そうして先生が見たものは、ミヨちゃんとミヨちゃんの手をつなぐママの絵でした。
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そのときちょうどミヨちゃんのママがミヨちゃんのお迎えにきました
ミヨちゃんはミヨちゃんが描いた絵をママにみせにいきました
ミヨちゃんは描いた絵とおなじようにママと手をつないでみせました
ミヨちゃんはとびっきりの笑顔になりました
ちいさくなったクレヨンたちもミヨちゃんの笑顔をみて喜んでます
僕たちミヨちゃんのクレヨンでよかったな口を揃えてクレヨンたちはいいました
- 完 -
作品情報
ミヨちゃんのクレヨン
#2813
- リレー期間
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14日