もくもくザアザアえーんえーん
夕日
まぁるくてまっかな夕日
楽しい時も悲しい時も
優しいオレンジの光で包んでくれる夕日
だからくもりや雨の日はすこし寂しいなぁ
- 1 -
星空
キラキラ瞬く星々
静かな夜を温かく照らしてくれる星たち
心も照らしてくれるみたい
だからくもりや雨の日はすこし寂しいなぁ
- 2 -
雲は顔を曇らせ
雨はえんえん泣きました
かなしいかなしい
もくもくふくらんで
ザァザァおちこんで
あの子が大好きな空は暗く沈んでしまいました
- 3 -
もくもくもく
ザァザァザァ
ますます空は遠ざかります
そしたらあの子も悲しくなって
えーんえーん
もくもくザァザアえーんえーん
悲しみがどんどん大きくなります
- 4 -
もくもくザアザアえーんえーん
みんなの涙があつまって
どんどん水があふれでる
もくもくザアザアえーんえーん
悲しみがどんどんふくらんで
とうとう地面が水のなか
小さなお船に乗り込んでも
あの子は泣くのをやめません
もくもくザアザアえーんえーん
- 5 -
そんな時でした
「どうしたの」
小さな声が聞こえます
でもあの子には聞こえません
雲も雨もあの子の泣き声も
どんどん大きくふくらんでいきます
もくもくザアザアえーんえーん
「どうしたの」
こんどは少し大きな声
でもまだあの子には届きません
どんどんふくらむ雲雨泣き声
もくもくザアザアえーんえーん
「どうしたの」
やっとあの子に届いたようです
あの子の泣き声が少し小さくなりました
- 6 -
「かなしいの、かなしいの」
もくもくザアザアえーんえーん
あの子は顔をあげずにいいました
「どうしてそんなにかなしいの?」
あの子は困ってしまいました
どうして自分がこんなにかなしいのか、わからなくなっていたからです
もくもくザアザアえーんえーん
もくもくザアザアえーんえーん
「それなら、楽しくなるまで遊ぼうよ!」
その声は、お日さまのようにあの子に笑いかけました
- 7 -
その一言を聞いただけで私は
嬉しくなりました
たったの一言で
たったの…一言で
「そう考えると悲しくなる…」
けれど今は助けてくれた人がいる…
とてもとても優しい人がいる…
私は遊んだ
わさわさ遊んだ
ポンポン遊んだ
私は遊んだ
- 8 -
あの子も遊んだ
わさわさ遊んだ
ポンポン遊んだ
お日様ニッカリコソコソ言ったよ
あの子に向けてニッカリコソコソ言ったよ
灰色の雲は皆の熱気を冷ましてくれる、親切な子
水色の雨は皆の心を洗い流してくれる、優しい子
もくもくザアザアすーいすい
もくもくザアザアすーいすい
あの子もくもも雨も遊んだよ
ピチャピチャわさわさ遊んだよ
おててをつないでなかなおり
- 完 -
作品情報
もくもくザアザアえーんえーん
#2879
- リレー期間
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6ヶ月