まさか
やべえ、試験に間に合わん
やっべ
どうしよ
あぁぁぁもう
泣
- 1 -
ええっと、取り敢えず教科書積んでみるか?
……ふはっ!
こんな量、無理。
座ってる俺の頭より高いじゃん!
もう笑えるよ(泣)
え?笑ってるよ?笑ってるさ。
死にたくなってるけど。
あー、死ねば楽?
明日試験ない?
お花畑いける?
…って現実逃避してる場合じゃねぇっ!
- 2 -
一つの教科に絞るか?
それならなんとか…
流石に全部赤点は避けたい
得意教科とかねーから範囲が一番少ないやつにしよう
は!テスト範囲どこだよ!
紙!紙どっかにあったよな!?
…ない。
捨てた?
紙飛行機にして飛ばした記憶がある
あー俺もどっかに飛んでいきてーなー
- 3 -
テスト範囲、誰かに聞いてみるか
でもなぁ…
今頃そんなんゆってんの?
とか、つっこまれるよな…
あw
その前に、聞ける友達イネェしwww
あぁあ、ドラえもんとかさ、
もしくは?美人家テ教とかw
いてくれたらな~
ぁん♡赤点クリアしたらぁ♡
パフパフ♡して
あ♡げ♡るん♡
てか~w
ゆってる場合じゃねーーーーーっ‼!
なに!妄想暴走してんだ俺!
あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!
- 4 -
う〝〜、こんなんだったら昨日真面目に勉強しておくんだった…
昨日ついゲームをやっちまったからな〜。
んで、ラスボスがなかなか倒せなくてさ〜。
やっとの思いで倒して…あれは感動だったな〜。
んで、エンディングがまた最高でさ〜。
姫との再会のシーン、マジ泣けたよ。
今度また続編が出るし、出たらマジ買いっしょ!
…ん?何か忘れてるような…
って、違ーーーうっ‼
今は試験の事だーーー‼
- 5 -
は・・・!
やべぇ、これ天才じゃね? 世紀の発見だ。
問題に息詰まるのなら、発想を変えてやればいい!
試験範囲? 勉強? 孤立? なにそれ食えんの?
ピンチをチャンスに変える画期的な方法!
これを超感覚というのだろうか。不思議と頭が冴え渡ってくる。俺はもう、昔の俺ではない。
華麗なマウス捌き、的確なタイピング。光で包まれる液晶。
いっそのこと、
”倒れるまで遊んでやろうじゃないか!”
- 6 -
陽の光が朝の訪れを告げる。
窓を開けようと、俺は窓に歩を進めた。
窓に自分の顔が映り込む。
目の下には深いくまができていた。
しかし、このくまは努力の証なのだ。
ゲームの。
もうカンペキ終わったよ。
始まる前から試合終了だよ!
安西先生でもこの状態の俺には、なんの励ましの声もかけられないよ!
だってもう試合終わってるもん!
こんな状態でも学校は行くしかないよな?
- 7 -
そして、テストが終了した。
燃え尽きた。燃えて紙屑になった俺は、家路につ…こうとした。
目の前に、先生。
泣きそうだ。今この瞬間、地球上で一番不幸なのは俺じゃないのかとまで思えてくるww
「頑張ったな」
……?
へ……⁇
目の前の先生の顔をよく見ると、笑顔。
先生は言った。
- 8 -
おめでとう満点だ。
先生はそういった。
俺は耳を疑った、まさかそんなことが・・・
適当に書いた答えがたまたまあっていたのだ。
俺は感じていた。
自分の運をすべて使い果たしてしまったと
その次の日母が死んだ。
その次の日父も…
残されたのは俺だけ、まさかテストごときでこんなことに。
なめていたテストを、テストさえなければ
テストさえ、テストさえ
クソ
- 完 -
作品情報
まさか
#1632
- リレー期間
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15日