問.あなたの好きな都々逸を教えてください。 最近、都々逸というものを知りました。 主に男女の恋愛を題材にしたものが多いとか。今も昔も、人を想う気持ちには共通するものがあるんですね。 それでは、早速私から。 『二世も三世も添おうと言わぬ この世で添えさえすればいい』 悩んだ末、此方の歌に。 望むのは、今、あなたと共にあること。 相手に対する切なさや狂おしさが伝わってくるような気がします。
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あなたの問いに、都々逸のページを開いてみました。まず目に止まったのが 恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす 頭文字に反応しました あとは あきらめましたよどう諦めた あきらめられぬとあきらめた ごもっともです 悩まれるのは解ります ^_^ どれか一つといわれれば、 お酒飲む人しんから可愛い 飲んでくだまきゃなお可愛い 素直にうけとりました(笑)
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都々逸といえばコレ、というくらい有名な…と思っているのは私だけ? 三千世界の 鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい 高杉晋作の作と伝わっています。 惚れた男は客、遊女は夜明けに彼を見送らなければならない。朝を告げる世界中の鳥を殺し、朝が来なければ貴方とゆっくり朝寝坊ができるのに……なんて壮絶に色っぽいわ、なんて。 完全に待つしかない女性目線ですが、これを男の人が作ったというのも艶っぽいですよね。
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都々逸、川柳や俳句とは全く違うリズムに心がすうっと惹かれていきます。 星の数ほど 男はあれど 月と見るのは ぬしばかり 魅力的なたくさんの都々逸の中で、一つ選ぶのは難しいですが、特にこれが気に入っています。 数多の男性がいるけれど、やはり貴方は特別よ。という女性の恋心が伝わってきます。 他に好きなのは、 惚れさせ上手な あなたのくせに 諦めさせるの 下手な方 です。
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都々逸かあ。 初めて検索して見てみましたが、これは中々面白い。 口でけなして心で褒めて 人目しのんで見る写真 戀という字を分析すれば 糸し糸しと言う心 口でけなして〜、は素直になれない心を詠ったものなのかな?直接的な言葉を出しているわけではないのに、下手な恋の歌よりもずっと伝わりやすいですよね。 戀〜、は似たようなものもありましたよね。恋と言う字は下心、でしたか。
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都々逸!私も、探してみました。 『主として男女の恋愛を題材として扱ったため情歌とも呼ばれる』と、 情歌ねぇ〜 と、思いながら作品例を読んでみた。何と無く雰囲気は解るけど...難しい。 でも、一つハッキリと想像出来るものを見つけた。 ハゲ頭、抱いて寝てみりゃ 可愛いものよ どこが尻やら、アタマやら 一人笑った。情歌⁈...漫才ネタだった。 どうやら、私は花より団子寄り?らしい。 失礼しました。
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都々逸、初めて知り検索いたしました。素敵でした…。 わたしが好きなのは 『あんな女がどうしていいの お前に似てるとこがいい』 と 『嘘も言えない ほんとも言えぬ おまえが好きとしか言えぬ』 のふたつですね。 前半は好きな人のことしか考えられない気持ちが伝わっていいですね。後半は愛が溢れてるのに伝えきれないもどかしさがなんとも。 じっくり読みたいなと思いました。
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古都の半月 齢仰げば 柳葉さえも 地に降りぬ ルルルと猟虎 鳴らす貝の音 歌う水辺に 名を隠す 明かり瞬く 読書灯に 頭垂れつつ 謎を飲む 都々逸は聞いたことがなかったです。急ぎで自作してみました。 独特のリズムが癖になりますね。 これで正解だと嬉しいです。 詠んだものに、特別な意味はありません。
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都々逸。耳にしたことはあるけれど、意味は初めて知りました。 私が好きになったのは 『お前死んでも寺へはやらぬ 焼いて粉にして酒で飲む』 当に『骨まで愛す』。ここまで深く執着心のある恋は、艶っぽくて良いですよね。 夜桜の下で、月を仰ぎながら、愛しい人の骨を呑む。そんな光景が思い浮かびました。 日本人でよかったと思った今日この頃。 日本語は斯くも美しい。
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