ぶらりぶらりの一人旅。 今日もあなたに会いに行く。 ふらりふらりの一人旅。 今日もあなたに会いに行く。

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あなたはどこにいるかしら あなたはどこにでもいるわ 緑あふれる森の奥にも 果てしない海の中にも 人でひしめく都会にも あなたはいるの あなたは私の心を 動かしてくれる あなたは私の脳に 想い出をくれる

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あなたがくれる思い出は 旅には欠かせぬものなのです ぶらりぶらりの旅だけど ふらりふらりの旅だけど 思い出なければ すすめません 思いは わたしの糧となり 前へ 前へと 歩ませる あなたが どこにでもいてくれる だから わたしは進めます だけど どうして あなたがいない いったい どうしてしまったの あなたは どこへいったのか？

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ぶらりぶらりと進んでも ふらりふらりと歩いても あなたはどこにもいやしない いつからいなくなったのか いつまでいないつもりなのか あなたがいないと駄目なのに あなたがいたから進んだのに 途方にくれた私の歩み ぴたりと止まって立ち往生 だれかあなたを見つけてください だれかあなたを探してください どうか私を 独りにしないで

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時計回りに 右見てくるり 誰かあなたを知りません？ 時計の逆向き 左にくるり 誰もあなたを知りません ぶらりぶらりと歩いたら 思い出つのって急ぎ足 ふらりふらりと歩いたら 不安つのって勇み足 旅のコンパス失って カラダの芯がブレ出した

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三半規管いかれちゃってぐるぐるぐるぐる ブレたカラダは地面とハグ あなたとハグした思い出ぐるぐる 大地はあたたかくわたしを包み込む けれどわたしはあなたを目指す 旅の途中で立ち往生 わたしの心も立ち往生 あなたに続く道は未知なり あなたに続く道程を ブレたカラダで探します わたしがブレてもあなたは知らない わたしのコンパス行方不明 わたしのあなたも行方不明

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東西南北、失って 春夏秋冬、失って 上下左右、失って 時流の梯子から落ちちゃった わたしの心を持ち去って 行方をくらます 恋泥棒 忘却の彼方で、声がする おいでおいでと声がする ぶらり散策していたら 元の木阿弥に帰りゃんせ ふりだしに戻る道すがら あなたの思い出を養って 育てた芽から伸びる茎 どんどん どんどん 伸びる茎 あなたは其処にいるかしら？ 最初から其処にいたかしら？

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あなたはどこにも見つからない 歩いても歩いても あなたには少しも近づけない 心だけがおいてけぼり 私の心だけがあなたを探す 私の心を奪ったあなたを探す あなたの姿が見えなくて それでも私はあなたを探す あなたの忘れられない優しさを あなたのとろけるような音を あなたの消えてしまいそうなぬくもりを ぶらりぶらり たとえあなたがそこにいなくても 私の心だけがあなたを探し続ける

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あなたの思い出私の胸に あなたの姿は私の瞳に あなたと歩いたこの道が 私の最後の道標 いつかあなたに出会うまで いつかこの身が果てるまで ぶらりぶらりの一人旅 ふらりふらりの足取りで あなたの残した足跡に 私の足跡重ねたら いつかあなたに会えるでしょう もしもあなたに会えたなら あなたの広いその胸で 優しく身体を抱きしめて そっと頭を撫ぜてほしい 今日も私はあなたを探す

- 完 -