三日月に贈る三日月の詩
古都の三日月と申します。
実は私、やっと100パラに辿り着いたみたいなんです。丁度このノベルで。
私がnoveを始めたのは、2年前の秋だったと記憶しています。長い長い時間をかけて、ようやく。遅くってお恥ずかしい。
自己満足の言葉たち。
まやかしの詩とほんの少しのファンタジー。そんなもので私の文章はできています。
さて、僭越ながらお願いを。
「三日月」をテーマに詩を書いていただきたいのです。
- 1 -
夕闇に
映える三日月
誰ぞ思う
明星見つめる三日月
届かぬ思いを地上に照らす
見惚れる彼方の明星に
満たされてくれるなと願いつつ
闇に紛れて若月思う
- 2 -
水面に映る三日月を
眺める霞んだ朧月
満ち行く甘美な三日月を
仰ぐは白き朧月
触れた水面も
果て無き空も
夢と宵闇万華鏡
妖しき白霧 揺蕩う星に
浮かぶ三日月 君を恋う
月光孕む夜気たちが
この世全てを魅せるなら
ああ どうか
君を満たすは 己であれ
- 3 -
翼を広げて あの月に飛ぶ
金の光 銀の夢
古の記憶を刻む時
すれ違う輪廻
朧ろげな誓い
繰り返す現
遠ざかる縁
けれど消えない
永遠の道しるべ
時は巡りて 細い三日月
澄んだ夜 見上げる瞳
古の記憶が甦る
- 4 -
叶わぬ想いと知りながら
夜毎にあなたの夢を見て
宵の口にて目を覚ます
山の端にかかる三日の月
秋風薫る宵の口
いつかあなたが指差した
凛と夜に咲く天満月
去る輝きは遠く、遠く
「わたしは時知らぬ夢虫
あなたを想い朽ち果てるの」
空に溶ける
所詮、戯言
嗚呼、虚を抱く月に請う
わたしの心を隠しておくれ
この見え透いた心の内が
どうかあなたに届かぬように
どうかあなたが気付かぬように
- 5 -
闇の馬上に誇る
金色の三日月兜
奥州一つを束ね
天へ登らんとす
鋭利に研いだ鋒
磨き纏し爪牙で
寝首をかかんと
独眼を走らせる
竜は風を呼んで
雲を起こしいく
欠けたる残りの
月を貪るが為に
憎むならば憎め
曇りなき空の下
派手な伊達男の
掲げる旗を見よ
- 6 -
夜空を見上げ、星を探す
あの日、君と見つけた星を探す
綺麗に晴れた夜空に浮かぶ三日月
その直ぐ真横で輝く小さな星
この暑い季節にだけ観れる、本当に小さな小さな星
来年も一緒に見ようと約束した
でも、君はもう居ない
今日と同じような三日月の日、君は月に導かれるように消えた
ねぇ、三日月
あの人は、そこで元気にしている?
伝えたい
今でも君だけを愛していると
- 7 -
円弧の月夜
今宵貴女を抱きしめて
焦がれる心を水面に写す
真紅の鯉が水飛沫をあげ
光の粒が月を彩り
艶やかに存在する
指でなぞった唇のなんと美しい
まるであの月の様
天に翳した掌の
なんと細く儚いことか
その白き指先を静かに捉え
今宵は貴女と私を優しく照らしておくれ
- 8 -
きらきら輝く水面には
小さな光がゆらゆらと
二つの大きな弧を描き
優しく地上を照らします
光り輝く星たちは
思いのままに流れゆく
三日月さまに祝福を
無数の花が咲き誇る
大きな雲は身をちぎり
小さくなって会いに行く
小さな光を消さぬよう
優しい光を消さぬよう
ああ三日月さまお願いです
明日も空へと祈る人
年に十二夜訪れる
三日月さまの祝賀会
- 完 -
作品情報
三日月に贈る三日月の詩
#16483
- リレー期間
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21日