《架空読書会のお誘い》 実在しない本のタイトルをテーマに、空想から感想、批評、考察を論じる。その様な企画があるそうで、楽しそうなのでこちらでもやってみたいと思いました。 ルールは、他の人の話を否定しないこと、だそうです。 (例:Aさんが〝猫の死が悲しかった〟と言ったのに、Bさんが〝猫は死んでない〟などとするのはNG) 今回の架空書架は 『しっぽ亭繁盛記』
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『しっぽ亭繁盛記』 全体的に涙あり、笑いありの展開で、小学生にもオススメです。 ただ、ヒロインの『まる』が人間になるのは伏線も何もなくて違和感がありました。 あと、主人公『ミケ』の境遇が意外でしたね。 まさかミケは捨て猫ではなく、迷い猫だったとは! ご主人の元に戻るか戻らないか葛藤するシーンは泣いてしまいました。 定価で買っても後悔しない内容なので、皆買ってほしいですね。
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『しっぽ亭繁盛記』 食べ物描写が個人的にはグッときました。 特に、ささみの梅しそ揚げ。思わず、自分でも作ってみたいと思ってしまいました。 ミケは感情移入がしやすく、とてもいい主人公だと思います。 あとはなんといっても脇役が魅力的。 田川のおじさんや、やってくるお客さんのキャラが濃いのがいい。 ドタバタ悲喜劇。舞台化の噂もあるそうなので、是非見に行きたい!そう思わせる作品でした。
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『しっぽ亭繁盛記』 ★★★★☆ 猫カフェの店主をしております。表紙の三毛猫に一目惚れをして、特装版を購入しました。 店内に飾ってみたところ、ご来店されたお客様の多くが「しっぽ亭繁盛記」をご存じのようだったので私も気になって読んでみました。 日頃、あまり本を読まないのとネタバレを耳にしていたので冒頭だけ読むつもりがページをめくる手が止まりませんでした! 続編が出たら読んでから飾りたいと思います。
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『しっぽ亭繁栄記』 題名を見てああ、猫が出て来るんだろうな。しっぽが鍵を握っているんだな。そう思ってたらまさか、田川のおじさんが鍵を握っているなんて想像もつきませんでした。どんどん読み進めて行くうちに、涙が止まらなくなってきて、こんな結末になるなんて……ぐす……。 面白そうなタイトルで感動を呼ぶ作品です。 皆さんにぜひ読んでいただきたいです。ぐす。
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『しっぽ亭繁盛記』 みなさん、猫の事を中心にお話されていますが、もう少し「しっぽ亭」についても言及すべきではないでしょうか? この「しっぽ亭」は、主人公猫のミケが仮住まいとしている居酒屋なわけですが、女将さんが若くて美人で料理上手なものだから、お客さんがひっきりなしにやって来るという人気店なのです。 その女将さんと田川のおじさんの間で、あんな事やこんな事が起こるとはミケもビックリなわけです。
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『しっぽ亭繁盛期』 はじめは、しっぽ亭に集まる猫や、客人たちの小話を集めた短編集なのかと思いました。読み進めると、それぞれの時系列や田川のおじさんの意味深な言葉がカチカチ!と合わさっていって、もう、鳥肌が立ちました。号泣しました。アッパレの構成力です。 また、猫になったり人間に戻ったりしながら飄々と生きるいじわるのまると、少し影のある気にしいのミケは、対象的でいい組み合わせだったと感じました。
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『しっぽ亭繁盛記』 女将さんは実は猫又なんじゃないかと思って読んでいました。 猫の言葉が分かっているような描写があるので、続編を期待しています。 ミケのご主人さまが、まさかあの時点ですれ違っていたなんて! もう一回読み直すと印象が変わりますね。 しっぽ亭の繁盛のきっかけに、まるが関わっているからか、常連客たちに験担ぎとか招き猫とか言われ撫で回されるところが好きです。
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『しっぽ亭繁盛記』 コミカルに一気読みしました。まさか徹夜して読むことになるとは笑。 この著者の文章、お茶漬けみたいにさらさらいけちゃうから好きなんですよ。 印象的に残ったのは田川のおじさんの一言。「誰かに何かをうまく伝えられない、たったそれだけで俺たちは悲しくなる生き物なんだ」まるとミケの関係性って本当素敵です。 ユニークキャラ満載で、人見ワールド全開なので、ファンなら絶対買うべき一冊ですね。
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