このこあくまのこ
5がつ23にち
まさとくんがいじわるしてきた。
5がつ24にち
まさとくんがぼくのこと
きもいっていった。
5がつ25にち
まさとくんがぼくのえんぴつとった。
せっかくおかあさんがくれたのに。
5がつ26にち
まさとくんのめにはえんぴつが
ささってたよ。
あと、おなかにも3ぼん。
ちがいっぱいでて、おもしろかった。
あ、あやまってもらわなきゃ。
あしたまさとくんにいおうっと。
- 1 -
5がつ27にち
みんながぼくをどなった。
おかあさんも、おとうさんも、まさとくんのおかあさんも、まさとくんのおとうさんも、せんせいも。
ぼく、なにもわるいことしてないのに
わるいのはまさとくんなのに
まさとくんはあやまってくれるどころか、くちもきいてくれなくなった。ひどいなあ。
5がつ28にち
おかあさんもおとうさんも、ぼくにつめたくなった。
ごはんもぬきっていわれた。
おなかすいた。
- 2 -
5月29日
おなかすいた。のどがかわいた。そと、あめがふってる。じとじとしてきもちわるい。
おかあさんをよんだ。きてくれない。
おとうさんをよんだ。きてくれた。
だけどおしいれにぼくをとじこめた。
おなかすいたんだよ。
5月30日
のどがからから。おとうさんはしごとにいったみたい。だいどころにいけばなにかあるかな。だいどころにいくと、おかあさんがねていた。おきてくれない。おなかすいたのに。
- 3 -
5月31日
たべるものがない。おなかすいた。
つくえにえんぴつがあった。
それをおかあさんにさした
そしたらちがいっぱいでた、ちってきれい
6月1日
おなかすいたからおかあさんたべた
まずかった
へんなあじがした
でもおなかはいっぱいになった
6月2日
おとうさんがないていた
おとうさんがぼくをなぐった
いたいよ…いたいよ…いたいよ…
っていったけどおとうさんやめてくれなかった。
いたいよ
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6がつ4にち
6がつ5にち
おきたら、おとうさんがぼくをじっとみつめていた。なんだかかなしそうだった。そのとなりにおいしゃさんがいて、かんごふさんとなにかむずかしいはなしをしていた。きのうはいちにちじゅうねていたみたいだ。
くろいふくをきたおとこのひとがたくさんきて、ぼくにいろいろしつもんをした。だれってきいたら、けいさつだってこたえた。
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6がつ6にち
きょうはぼくのたんじょうび
だれもいわってくれない
おかあさんがつくるといった
けえきもちきんもはんばーぐも
まだたべていない
おとうさんがかうとやくそくした
げえむきもそふとも
まだもらっていない
おかあさんとおとうさん、どこにいるの
さいごに
おとうさんにいわれたことばをおもいだした
あくまのこ
どうゆういみなのかな
6がつ7にち
ここどこ
ぼくってだれだ
ははは
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6がつ8にち
まっくらやみ。
こんなとこいたくない。でたいよ。
くろいふくのひとたちがぼくをみてる。
なんか、へんなものをみるようなめだなぁ。
でも、おなかすいたっていったらたべものをだしてくれる。
だけどくらいよ。こわいよ。
6がつ9にち
おとうさんがきた。
おとうさんはぼくをみるだけで、なにもはなさなかった。ぼく、なにかしたかな。
いえにかえりたいよ
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六月十日
私は自分の子が恐ろしい。
なぜこんな事に
あの子は私の子ではない。
私の妻が孤児院から連れてきた子だった。
私たち夫婦には子供ができなかったからだ。
アレは悪魔の子だった。
六月十一日
アレは人間じゃない。
友達を鉛筆で刺すなど、過労で倒れた妻を•••
妻を!妻を食べるなど!
人間じゃない!俺の子じゃない!
何故養子にしたんだ!!
何故•••
今日は気分が悪い•••
また明日書こう。
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六月十二日
今日はあいつと面会の日だ。
気は乗らないが医者から呼ばれているのでいくことにしよう。続きはまた後で書くとする。
6がつ12にち
へやがてつのにおいでいっぱいだ
くろいふくをきたおとこのひとも、おいしゃさんもみんなみーんなちをだしてたおれている。おとうさんがはいってきたからつづきはまたあとで、あはは
六月十三日
妻へ、息子を産んでやれなくて悪かった。
俺も今からそっちへむかう。
- 完 -
作品情報
このこあくまのこ
#9054
- リレー期間
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1ヶ月