桐島、二宮、坂野。

ーーーーーーザザッーーーーーージジジッーーーーーージジッーーーーーーザザザッーーーーーーピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

fusuke

- 1 -

高速を走っていた。
ラジオを聞きながら走っていた。
突然、ラジオが嫌な機械音をあげた。

「おいおい、故障か…」
私はドンドンとラジオを叩いた。

ガーーーーピィーーーーーー
プツン。
「焦っているだろう。だが、安心しろ。故障ではない。」
ラジオが話し始めた。

「君が今乗っているこのレンタカーには、特殊な爆弾が仕掛けられている。スピードを60キロ以上に保てなければ……………ドカンッ!だ。」

田中太郎

- 2 -

「何だこれ?ドラマか?朗読か?」
昔そんな映画があったけ。

「ドラマでも朗読でもない。これはリアルだ」
ラジオは見事に私の反応を先読みし、あたかもリンクした様な台詞で返してきた。

「うは、なんかよく出来てるな。台本誰だろ?後でチェックしてみよう」
しかし、リスナーの中にはこれを真に受ける奴もいるんじゃないか?と、私は内心呆れもしていた。今日の高速は空いてて良かった。事故には巻き込まれたく無い。

真月乃

- 3 -

そうこうしているうちに前方にSAが見えた。
「少し休憩するか」
私は速度を落とした。

そして、時速70kmまで落とした時だった。
ピッ、ピッ、ピッ、ピッピッピッ…

ん?何だこの音?

ピッピッピッピーピーピー…

まさかこの音、車のスピードに反比例して速くなってるのか⁉
私は慌ててスピードを上げた。

ピーピーピーピッピッピッ、ピッ、ピッ…

音は再び遅くなり、同時に私は青くなった。

hyper

- 4 -

まさか、と思った。ありえない。

恐怖は次の瞬間を想像するからこそ、膨れ上がる。はけ口はない。

アクセルにかけるつま先が震えてつりそうだ。

思考がショートして、うまくものを考えられない。

スピードを出さないと、スピードをださないと。

ブオン、と荒い鼻息を車が吐いた。

慌てて、緩める足先に鳴る恐怖音。

突然、思い出してガソリンメーターをみる。
ランプは三分の一を下回っている。

aoto

- 5 -

どどどど、どど、どうしよう。「何だよ。何だってんだよ。俺、レンタカー借りて実家帰ってるだけじゃん!何も悪いことなんかしてねーよ!何でこの車なんだよ、レンタカー屋もちゃんと点検しとけよ!あいつ、チャラいなと思ったんだよ。違う店行きゃ良かったー、あー、あぁー!!ムカつくムカつく!今度行ったら絶対ぶん殴ってやるからな!絶対にだ!」

『今から指示を出す。我々のいう通りに走れ』

KeiSee.

- 6 -

『二つ前の車が見えるか?いいか、あの車を気づかれないように追え!』

カーチェイスなんて、映画でしか見たことねーぞ!しかも、こんな赤い車で気づかれないようにって無茶な…!手に汗をかいて、ハンドルが滑りそうだ。怖い!

あと後ろ、車間距離近いぞ!

…はっ、これは助けを求めるチャンスだ!後ろの人は誰…、怖そうなお兄さん!ど、どうしよう。こちらを睨んでるよ。でも、構うもんか。お兄さん!SOS!

- 7 -

手を振って知らせよう
SOS!えすおーえーす!!ぶんぶん
『あっははは!何か手ぇ振ってるし!超一生懸命ー……ごほん、何をしているのか』
「見られてるのなら、助けも呼べない。もういいや、60キロまで落とそー」
ラジオに語りかけるように言ってみた。

ピッピッピーピーピー…

速度は落ちてないのに音が速くなる。
『爆発するぞ?速度あげたほうが良いと思うなぁ、私は』

この喋り方には心当たりがある

帽子男

- 8 -

「お前、その声…‼」
『ふふふ、気がついたぁ?』
「お袋⁈」
『違うわ‼』
え、誰だっけ?

桐島?違う、あいつは
部活を辞めた。
二宮?違う、あいつは
アイドルしてる。
坂野?違う、あいつは
ゲッツだ。
誰だ?ま、いっか。

ていうか、渋滞がヤバイヤバイ…

ヤバイじゃん⁈このタイミングで渋滞って
いじめかよ 泣

あーさよなら、俺の人生。

ピーピーピー…スンッ。

って何もねえのかよ‼‼

Caneko

- 完 -

作品情報

桐島、二宮、坂野。

#4734

リレー期間

3ヶ月