シャッフルむかしばなし

むかしむかし、おじい....."省略" お爺さんは山賊退治へ、お婆さんは、 川へ競泳の練習に行きました。 竹やぶで、悪者"金太狼"を探すお爺さん。 ふと気付けば、そこには光を放つ竹が.....そして張り紙??。 "自然を大切に" お爺さんは何もせず帰宅しました。 川で猛特訓中のお婆さん。 ふとみれば、川上から大きな"カボチャの馬車?"が.....。 お婆さんは馬車を拾い警察に届けました。

12年前

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「おやそんなところにあったのかい。ヒヒヒ、届けてくれてありがとうよ。お礼に一割あげるよ」 何だかよく分からない魔女風のおばあさんに、落とし物のカボチャの馬車を届けてくれたお礼にとカボチャの欠片をもらったお婆さん。 口に頬張るとあら不思議、立派なこぶが左のほっぺに弧をえがく。 こりゃ競泳のタイムに響くとお婆さん。 こぶを取ってもらいに鬼退治の旅へ向かいました。

じゃん

12年前

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鬼のいる鬼ヶ島は、陸地を通って行くと大変な道のりです。しかしおばあさんは川を泳いで行きましたので、案外簡単に鬼の元までたどり着きました。 おばあさんはさっそく鬼に言います。 「このこぶをとってくれんかねぇ」 「いやだ。なぜ我々がお前のこぶをとったりしなきゃならんのだ、面倒臭い」 鬼は首を横に振りました。そこで、おばあさんは仕方なく帰ることにしました。と、その時、川上から大きな桃が流れて来ました。

kam

11年前

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おばあさんはそれお土産にしようと手に取り、言いました。 「開け、ゴマ!」 なんてことでしょう。おばあさんの魔術は見事に決まり、大きな桃は真っ二つに分離しました。 中から出てきたのは元気な男の子、、、ではなく、白い煙です。 おばあさんはそれをまともに吸ってしまい、副作用で眠ってしまいました。 一時間後 おばあさんが目を覚ましたら 「体が縮んでいたっ、、、!」

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…鬼達の体が。 おばあさんが桃の中身を調べてみると、一枚の紙が入っていました。 『鬼退治に便利 スモール桃(試供品) 鬼にしか効かない様調合。万が一誤って吸ってしまっても大丈夫!眠ってしまうだけです。 注:打ち出の小槌を使われると元に戻ってしまいます。』 おばあさんはこぶを取ってくれる事を条件に、打ち出の小槌を持って来る事を約束しました。 打ち出の小槌を探している途中、一本のわらを広いました。

Piano

11年前

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おばあさんが藁を手に巻き付けて遊んでいると、ぬかるみに滑って転んでしまいました。そのとたん、手が藁から離れます。 そしてありたちが藁を運んで行ってしまいました。 おばあさんは慌てて追いかけます。追いかけていると、途中で魔法のランプを見つけました。 おばあさんがつちだらけね、とランプをはたくと、中から魔神が出てきました。 「お前の望みはなんだ」 おばあさんは、このコブを無くしてくださいと言いました。

1106

10年前

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「よかろう、消してやろう」  と、魔神は魔法を唱え、おばあさんのこぶを消してくれました。  よかったよかった、と喜び勇んだおばあさんは川を泳いで家へ帰ってしまいました。  困ったのは鬼たちです。待てど暮らせど打ち出の小槌が届く気配がないのです。  そんな中、一人の鬼が立ち上がりました。 「必ず打ち出の小槌を見つけて帰って参ります!」  鬼は針の刀を持ち、お椀の船に乗って川を流れていきました。

八子 棗

10年前

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一寸程になった鬼にとって、旅は長く険しいものでした。 大きなおむすびに追いかけられ、慌てて逃げて穴に落ちたと思ったらネズミ達が宴会をしていたり。 街の靴工場に宿を借りると、毎晩世話好きな小人と共に靴を縫い上げたり。 親指サイズの女の子を自慢の針さばきで救出したものの、彼女はツバメに乗って王子様に会いに行くし。 竹林で迷子。袋小路になったその時、3寸程のかわいこちゃんが教えてくれました。

ゆりあ

9年前

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「竹型宇宙船の出発時間ですよ!」 乗り込むとカウントダウンののちに発射! 勢いよく飛んだが鵺 (ぬえ) と当たって失速。 泉へポチャン。 落水する前にパラシュートで脱出した一寸鬼と3寸かわいこちゃん。 泉の女神が現れ「あなたの落としたのはこっちの黄金製のかそれともこちらの竹製の宇宙船か?」と訊くので正直に「竹です」と答えると打ち出の小槌を貰えた。 かわいこちゃんと共に鬼は仲間のもとへ帰ったとさ。

- 完 -