CM
口笛は何故遠くまで聞こえるの?
それは錯覚だよハイジ
あの雲は何故私を待ってるの?
それはただの自意識過剰だよハイジ
何のために生まれて何のために生きる?
それは是非ともジャムおじさんに聞いてくれアンパンマン
ゆきのやまなぜバラ色に染まるの?
え⁉ハイジ目大丈夫⁉
わらのなかなぜいつもあったかいの?
…それはきっとわらに火がついてるんだよハイジ 早く逃げて!
- 1 -
…ハッ!?
私としたことが、また一人でブツブツと言っていたようです。
昔から私は、現実的に物事をみるような子どもでした。アニメの主題歌を聴いては、先ほどのようにコメントをする。それがなんともまぁ快感なのです。自分は物知りだ、そう感じられたのですから。
- 2 -
そういう余韻に浸っていると、
どこかから声がする。
ん?
んんっ!?
え?何?もう起きろって?
…って今何時?
ヤバッ寝過ごした!!
ガバッと起きた。
- 3 -
と、そこにはあり得ないせかいが広がっていた
「な、何ここ…」
そうゆうのも無理はない
そこは見渡す限り野原。いや、うん野原だ
そしてベットの周りには羊たち。
『メェェ〜』なんて言いながら口をモグモグさせている羊たち
頭は完全にショートしてしまっていて視覚からの情報を脳は取り込めないでいる
ふと目の前が暗くなり顔をあげればそこには男の子が立っていた
「ん?ペータ?」と口から出てしまっていた
- 4 -
「なんだい?ハイジ。ずいぶん長い昼寝だったね!」
ハ、ハハハハハハイジ!?
「ハイジって私のこと!?」
「そうに決まってるよ!君、いくらそのワラのベッドがあたたかいからって、寝ぼけてるの?」
本当だ!いつの間にかベワラのベッドに寝ていたみたい。
「ワラのベッドって本当にあたたかいんだ…」
- 5 -
年甲斐もなく、ベッドの上で跳ねてみた。
スプリングのベッドの様に強く跳ね返すことはなかったが、ワラがふわっと私を包み込む様に受け止めてくれた。
するとペーターが
「ハイジ、ほら!見てご覧よ」と遠くを指差した。
見ると、アルプスの山々がバラ色に染まっていた。
バラ色は見る見る間にその色を変え、山はまるでダンスを楽しんでいるドレスの様に姿を変えて見せた。
美しい光景に、私は声を失った。
- 6 -
丸窓の向こうの素敵なショーを見せてあげないと!
いまや私の体は小さく軽くなっている。弾みをつけベッドから飛び降り、部屋の隅のハシゴをトントンと下った。
「おじいさーん」
おじいさんは木彫りの手を止める。
「どうしたね、ハイジ」
「すごいの。山が燃えているのよ。一緒に見て」
「ほう、そうか。どれ……」
「ヨーゼフ、あんたも見る?」
床に寝そべる大きな犬は、私を一瞥すると大あくびして再び目を閉じた。
- 7 -
「ほう、あれは凄いのう。凄い、凄す凄いすこここおああいすごここ」
「ええ!? いきなり展開がほのぼのだったのがホラーに! 何が起こったの!?」
おじいさんは涎をたらしながらふらふら。うん。完全にホラーの世界へ突入したみたい。
「って、観察してる暇じゃないわ! ペーター、ペーターはどこ!?」
「ていねんぴ、ていねんぴ、ていねんぴっぴっぴー」
「おじいさん! それハイジ違いじゃないの!」
- 8 -
ヨーゼフは片目を開け、
「.....減税の対象だよ!」
カーーーーット!
「監督、これでいいんですか?」
「うむ、コミカルで、意外性があり、自然の美しさも盛り込んで、そして最後に力強くエコをアピール。スポンサーの意向だ!」
「でも、どうせなら、クララも登場させた方が...」
ヤベッ! 睨まれた...
暫くして僕は、ヨーゼフとクララが一緒に
『.....対象だよ!』と言っているCMを観た。
- 完 -
作品情報
CM
#2547
- リレー期間
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6ヶ月