全てのものの詩
貴方は雨
雨は貴方
ソラから此処に
やってきて
すぐいなくなる
そんな存在
貴方に雨に
会いたくて
でもワタシに
吸い込まれてしまう
ほらまたソラから
やってくる
ワタシに向かって
- 1 -
貴女は地上からぼくを待っている
ぼくは雨
貴女を潤すために
ぼくはあなたに向かう
時に優しく、時に激しく
ぼくのすべてを吸い込んで
貴女はこの星を豊かにする
時にぼくは
この星をめちゃくちゃにしてしまうけれど
貴女はこの星を守る母なる大地
- 2 -
貴方と貴女
雨を降らす貴方
大地を守る貴女
私は、そんなあなた達を照らす太陽
全てのものたちに、日々明かりを灯す
みんなのココロも照らせる存在でありたい
色々なものに助けられ、私は存在意義を見出せる
これからも、私は燃え、大地に明かりを送る
ずっと、ずっと
- 3 -
私は雲
私は貴方でできている
雨を地上に
雨を貴女に送り出す者
振った雨は二度と
私の元には戻らない
これまで何度送り出しただろうか
何度貴方にサヨナラを言っただろうか
貴方はまっすぐ貴女に向かって降って行く
私の方は見向きもせずに
掴みどころのない心は
まるで雲のよう
私に巣食う不安な気持ちは
まるで雲のよう
私はときどき太陽の影に隠れ
私がしばしば太陽を影に隠す
- 4 -
そこに私が颯爽と現れる
太陽がいなくなった貴方たちの空にそっと光を添える
私は月
暗く深くても大丈夫
見守るように
見守るように
地上を照らして貴方を導く
地上に落ちた貴方の声を子守歌に
雲の貴方に寄って微睡むの
明日のソラを夢見ながら
- 5 -
俺は海
例えば二度と戻らない雨に悲しむ雲に俺は雨をプレゼントする
例えば周りを照らす太陽と月を反射させて逆に照らしてやる
例えば大地に押し寄せて大切なものを届ける
俺は海
空の光
太陽と月の光
大地に雨に雲に風
色のない俺は存在を確かめ合うことで
今日もここにいる
- 6 -
僕は木
この地球で、根を生やして生きている
太陽の光
肥沃な大地
恵みの雨
種を運ぶ風
みんなに守られて
僕は生きている
そして僕は、実をつける
その実で、僕は小さな命を守るんだ
- 7 -
ボクは世界を旅する風
目には見えないけれど、
その頬で、その心で、その優しさで
感じることができる
沢山の気持ちを
ボクはいろいろなところに運んで、
沢山の気持ちを
ボクは旅を通して知ることができ、
何処かの誰かに伝えることができる
貴方のその気持ちも、知ることができるし、
貴女にその気持ちを伝えることができる
ボクは沢山の気持ちを知って、
優しくなりたい
- 8 -
私は地球。
全てを包み込んで廻る、青い青い星。
私は太陽と月に照らされている。
私は大地に守られ、雨によって潤いを得る。
私は雲に風にくすぐられる。
私は地球。
全てが私と一緒にいてくれている。
それが分かっているから、
私はいつまでも廻り続けられる。
私は地球。
青い青い星。
- 完 -
作品情報
全てのものの詩
#10568
- リレー期間
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3ヶ月