未完ノベル #41219

羊雲がぽくぽくと群れをなす秋の日。
今から丁度一年前、オルガモドット東部の森にて発見、修繕され旅立ったと言う飛空挺が久々に帰挺すると言うので、ショコシャトー空中庭園は野次馬でごった返していた。

飛空挺を所有しているのは、発見者である少年少女を含むハニィメイプル紀行団。世界各地を飛び回る冒険家集団である。僕は彼らのファンだった。年が近いのもあり、情景と嫉妬の混じった想いで冒険譚を読んでいる。

金春こんぺい燈

- 1 -

わあっと歓声が上がり、紀行団の三人組が飛空艇から去っていく。やがて賑やかな群衆の中から親友が姿を現した。

「ルプア!遅いじゃないか。帰挺を見逃したよ」
そう声をかけると、彼は「ごめん」と苦笑する。

親友と僕も冒険家だ。冒険の計画を練る際には彼らの冒険譚を参考にした。だからこそハニィメイプル紀行団の人たちに会って、話を聞きたい。

「おい」
ルプアが目を丸くする。
「あれ、エリーじゃないか?」

kam

- 2 -