最初から世界最強〜スマホRPGの世界でチート級装備を手に入れた俺、無双で正直余裕〜

ゲームをしていたら、突然光と共にゲームの中に入ってしまった!というのは、巷ではよくある事…って、かれこれ3回目。 …今度は変なゲームではなく、今大人気のスマホRPGだ! よーし、早速王様に武器を貰うぞ! 「…勇者よ、開けてみるがよい」 俺はワクワクしながら宝箱(初回ガチャ)を開けた。 すると… 【ランクSSSS Lv999999の武器を手に入れた!】 つて、これ違法改造だろ!

hyper

8年前

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「私は常々思っていました。魔王を倒していただくというのに棍棒しか持たせないなんて、そんな王こそ魔王だと!」 え? 「どうなさいましたの、勇者さま」 ひ、姫…なんでこんなところに。魔王とかに攫われてないんですか? 「ほっほっほ、勇者殿。王国がそんなザル警備である筈がありませんよ」 ん、誰? 「貴方とパーティを組む者です。以後よろしく」 強そうな騎士……うわ、レベルカンストしてる!!

ライト

8年前

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どうみても強すぎる武器、そしてどうみても強すぎる仲間。 こんなん楽勝に決まってるじゃないか。 さて、姫も自室に勝手に戻っていった事だし んじゃーまぁ出掛けますかね ……… 変だな、魔物が一体も出て来ないぞ? 「あー勇者殿、モンスターでしたら 邪魔なんで出て来なくしておきました」 なんとーーーーー!? 「ささ、もうすぐ街に着きますぞ」

小恋留

8年前

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「あの〜勇者殿、街に着いたのですから私に武器を買って下さい」 「なんで、此処に素晴らしい武器があるだろう。これ使えよ」 「いえ、それは勇者殿の専用武器ですから、私は装備出来ません」 俺専用?いやいや体力無いし重いし... 武器買うかって金ねーよ! 結局、こいつも武器も使えねぇーじゃねーか!俺もか! 魔物いねーし。どーやって金稼ぐ? 普通に考えて... バイト⁈ 俺、勇者だよな⁈

blue

8年前

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「てかそれなら王様からお金もらってないのか?」 「っは!そういえば忘れてました、これが旅の資金です」 よかったバイトは免れ……って多い!重い!どれだけ入っているんだよ! 「1年か3年は遊んで暮らせるぐらいの金額が入っております、と渡されていたのを忘れておりましたすみません勇者殿」 「お前わざとじゃないよな?わざとじゃないよな?」 先に言え! え、てかこれもしかしなくても俺が管理しなきゃか!

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「頼む!これ、預かってくれ」 「はい、勇者様ですね。少々お待ちください」 よかった、銀行はきちんと働いているらしい。助かった! 「…申し訳ございません。勇者様の口座はこれ以上お金を預けられません」 おい、マジかよ!既にマネーもカンスト済み!?こんな金持って、魔王なんか倒せねえよ! 「ゼッタイマオウ・タオスケン、滅多に見られないよ!オークションだよ!」

はまち

7年前

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剣を買ったら、何と美少女付き。 「ミャルルだよ。何だかワクワクするね。うふっ」 いや意味不明…可愛いから許す。 道の突き当たりに大きな看板が 『チュートリアルクリアおめでとう!毎日ログインでURミャルルをゲットしてね♡』 「私SRだから使い捨てなのね。うふっ」 ミャルル…すまない。 「勇者殿、俺TUEEEEタイムもう終了ですよ。これから先はオンライン相手同士の札の殴り合いになります。」

5年前

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ん?そういえば俺、スマホRPGの世界に来ているんだった。衝撃的な出来事が多くて、すっかり忘れていた。 「でもゲームの中にいて、どうやってオンライン対戦をするんだ?」 思案する俺の側で、強そうな騎士とミャルルはにやりと目配せしていた。 ************ 「よく来たなユーシャ!」 「我らと遊べ!」 このゲームの魔王は妙齢の女王らしい。パッケージデザインで魔王だと思い込んでいた男性は弟だと。

ゆりあ

5年前

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ドーン! 最強武器は1発で魔王を葬り、エンドロールが流れ出す。終わったのか……。と、突然景色が変わった。 「え?何?」 「オンライン解放だよっ!廃課金者でいっぱいだから、殺されないよう気をつけてね。うふっ」 ミャルルのにっこり笑顔と同時に、「超最強S×99レア武器フェス」のガチャウィンドウが表示される。 俺を殺そうとしてくる本当の最強装備の廃課金者から逃げながら、俺は課金を決意した。

nonono

3年前

- 完 -